元日の地震に加え先日の豪雨でも被災した石川県輪島市の高校生たちが27日、宮城県石巻市の大川小学校を訪れました。東日本大震災の被災地で高校生たちは災害への備えを改めて学びました。

石巻市の大川小学校を訪れたのは、石川県の輪島高校の1、2年生6人です。13年前の震災で3男を亡くした語り部の三條すみゑさんから、被災した児童たちの当日の行動や、校舎を襲った津波の様子などを聞きました。

語り部 三條すみゑさん:
「津波は1波だけではありません。2波、3波、最終的には7波まで来たそうです。それが溜まりに溜まって大川小学校を襲った」

輪島高校は全校生徒およそ250人で、元日の能登半島地震で100人近くの自宅が被災しました。さらに、先日の豪雨でもおよそ40人の住宅が被災し、道路寸断により今も10人ほどが登校できないということです。生徒たちは災害に備える大切さを再認識していました。

仮設住宅が被災し祖母宅に避難した生徒:
「(豪雨の)水であふれた木などで街が泥だけになり、橋の上に大木がたくさん並んでいる。この話を聞いて津波の対策もきちんとしておかないとまずいなと感じた」

自宅前で土砂崩れが起きた生徒:
「復興の手がかりを知られたらいいなと思って来た。高い所に逃げるなど当たり前のことがとても大切なので、これからも当たり前のことを守って生活していければ」

今回の研修は、能登半島の復興を担う生徒たちに、防災への関心をさらに高めてもらおうと2泊3日の日程で実施されました。