路線バスの運行について、厳しい経営状況が続く仙台市交通局は11月26日の夜、市バスの運賃引き上げに関し、初めて市民向けの説明会を開きました。会場では値上げに対し厳しい声も上がりました。

仙台市交通局・橋浦潮・総務部長:
「持続可能な事業の運営に向けて、今後さまざまな経営改善の取り組みを進めていく必要があると認識している」


仙台市交通局は若林区役所で開いた説明会で、35年ほどで利用客が3分の1に減っていることや燃料費が高騰している状況を説明し、2026年10月1日から市バスの運賃を値上げすることについて市民に理解を求めました。

初乗り運賃を30円値上げするなどして、乗車料収入で15%程度の増収を図るということです。市民からは「納得できかねる」といった声も上がりました。

市民:
「値上げ、減便、これは全部利用者の減少につながるバス離れがさらに加速していくことになる」


市バスは2024年度、約11億円の赤字を計上するなど経営改善が課題となっていて、市交通局は2026年2月の市議会に運賃改定のための、条例改正案を提出することにしています。














