7月の記録的大雨からきょうで2か月です。
土砂崩れにより被害が出た鮭川村の温泉旅館では、復旧が進まない状況が続いています。
羽根沢温泉 紅葉館 元木洋典 専務「土砂はある程度は撤去されています。再建に向けてはまだまだ進められていないのが現状」

鮭川村では家が倒壊するなどの被害が発生した土砂崩れは、48か所にのぼります。

羽根沢温泉の創業およそ60年の旅館紅葉館では、1階フロアが泥水に浸かったほか、源泉を送るポンプが水没するなどの被害に見舞われました。

羽根沢温泉 紅葉館 元木洋典 専務「相当揺れました。最初はまず再建させるのはこの状況の中では難しいだろうと半ばあきらめていたところ、仲間たちが手伝いに来てくれて、再建に向けてなんとか頑張ろうと」

あれから2か月。
ボランティアなどの助けもあり旅館裏に溜まった土砂や1階フロアに流れ込んだ土砂はほとんどが撤去され、ご覧のような状態に。

しかし、厨房のカレンダーはあの日のまま。

未だ営業再開ができない厳しい問題があります。
松浦亜実 記者「紅葉館の裏側にきています。あちらには、砂防ダムがあるんですけれども、7月の大雨によって流れ着いた流木や土砂が2か月経った今でも溜まっているのが見えます」

羽根沢温泉 紅葉館 元木洋典 専務「雨が降る度に私も安全なところから土砂の様子を確認しながら。2か月前の状況にまた戻るんじゃないかという不安がやっぱりある」
今も雨が降るたびに砂防ダムを越えて泥水が流れてくるといいます。