価格の変動が少なく、“物価の優等生”といわれるたまごの価格が高騰しています。背景にあるのは、猛暑の影響によるニワトリの“夏バテ”と、この時期の風物詩となった“月見商戦”です。例年、冬場はクリスマスや鍋などで需要が増える傾向にある卵。今後、価格はどうなっていくのでしょうか。

再び“エッグショック”?たまごが高騰

ハンバーグと目玉焼きが乗ったオムライスが人気のこちらのお店。心配しているのが、たまごの値上げです。

「肉とたまご」阿部聖 副部長
「8月まで1kgあたり300円台だったが、9月になって400円台に入り、9月のはじめからも、数十円上がっているので今後も心配」

1日に20キロ近くたまごを使うというこちらのお店では、今後、値上げも検討せざるを得ないといいます。

「肉とたまご」阿部聖 副部長 
「今後もっとお米やたまご、お肉も含めて全てが上がるようだったら、値上げも考えていく必要がある」

去年発生した“エッグショック”。鳥インフルエンザの影響で1キロあたりの卸売り価格は一時、350円まで上昇。今年1月には180円に下がりましたが、再び価格が徐々に上昇し、9月24日には260円となりました。

こうした状況に、買い物客は…

客(60代)
「100円台だったことが懐かしい。オムレツとかたまごをいっぱい使う料理は減った」

客(30代)
「300円台になると買うのを躊躇います」

店によると、平年より3割ほど高く“異常な高値”だといいます。

「アキダイ」秋葉弘道 社長
「10円・10円以下ぐらいの利益で頑張っている。赤字ですよ。特売日に一気に赤字になって、通常の日はほぼ利益が無い状況」