今月14日、池原の姿は那覇市の中学校にありました。今はデンマークと日本を行き来し、沖縄滞在中は各地でハンドボールの指導にあたります。その指導スタイルには、「デンマーク流」が垣間見られました。

ーー「声を出して」と何度も何度も…

▽ハンドボール女子 元日本代表 池原綾香さん(33)
「私が見ているよ、という声を出してほしい。しゃべってなかったら、本当に守れないからディフェンスは。声が一番大事」

プレー中の「声」の大切さを指導する池原さん

「どの競技もそうだと思うんですけど、声は大事、本当に。ディフェンスするときもオフェンスするときも、コミュニケーションが取れないと成り立たないので、試合もできないですし」

「褒めちぎる」のがデンマーク流

選手同士のコミュニケーションの大切さはもちろん、指導者と選手のコミュニケーションを取り方には、デンマークで衝撃を受けました。

ーー「コミュニケーション」の部分はだいぶ違う?

「違いますね、もうびっくりするぐらい。選手と監督がすごく対等な関係なので」「デンマークに行って感じたことは、監督が選手をほめちぎると言ったらあれなんですけど、怒ることをしないんですね。なのでハンドボールの楽しさや面白さを引き立たせるためにも、できたことに対して評価をする、今の良かったよ、今の良いシュートだったよ、とか」

「そうナイス、ナイスナイスナイスナイス…」

選手を褒め、笑顔に


「全身で上から投げる、そうそうそう…」

ハンドボールの楽しさを感じ、競技を長く続けてほしい。池原は子どもたちに、こんな声かけをしていました。