自民党総裁選をめぐり、候補者である高市経済安保担当大臣側に“文書郵送のルール違反があった”と指摘されている問題で、選挙管理委員会はきょう、追加の処分を行わないことを決めました。ただ、各陣営が非難し合う泥仕合の様相となっています。
告示から1週間が経ち、中盤戦に突入した自民党総裁選。論戦が繰り広げられる中、いま、物議を醸しているのが、高市氏側が党員ら30万人に郵送したリーフレットです。
裏金事件を受け、自民党の選挙管理委員会は今月4日、「お金のかからない選挙戦を目指す」として、告示前であっても文書を郵送することを禁止する通知を出しました。
しかし、高市氏側からリーフレットが全国の党員らに届き、“ルール違反だ”などと批判の声があがっているのです。
高市氏は印刷物はルールが決まる前に配送業者に渡している他、「総裁選挙には全く触れておらず、党の方針に一切違反はしていない」などと釈明していますが、内容は総裁選で高市氏が訴えているものと酷似しているとの指摘が出ています。
高市氏側のリーフレットより
「私は、国の究極の使命は『国民の皆様の生命と財産』『領土・領海・領空・資源』『国家の主権と名誉』を守り抜くことだと考えます」
リーフレットが届いた全国の党員などから、党本部には多くの苦情が寄せられていて、岸田総理ら党幹部はおととい、選挙管理委員会に対応を検討するよう促しました。
こうした事態に高市氏の陣営は猛反発。“他の陣営でもリーフレットの送付が行われていることが確認されている”などと反論しています。
これに対し、他の陣営からは…
茂木氏陣営
「自分の選挙区にだけ送るなら分かるけど、全国配送の意味は一つ。高市さんのは完璧に総裁選のためでしょ」
林氏陣営
「支援者の中には、私達が高市さんを支持してると誤解して、高市さんに票を投じた例が複数ある」
既に党員投票への影響も出ているとして、これまでに林官房長官や石破元幹事長の陣営などが選挙管理委員会に抗議するなど、泥仕合の様相を呈しています。
こうした中、きょう、選挙管理委員会は会合を開き、対応を協議しました。その結果…
自民党 逢沢一郎 選挙管理委員長
「誤解がないようにと。正しい情報に基づき選挙を行って下さいという趣旨を声明として発出する」
既に注意をした高市氏に対する追加の処分は見送られました。
高市氏は…
自民党 高市早苗 経済安保担当大臣(63)
「決められたルールについては厳密に守らせて頂いておりますし、ご理解・ご配慮頂いたことに感謝を申し上げます」
総裁選を通じ、自民党は政治の信頼を回復出来るのか、党内からも不安視する声があがっています。
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