福島第一原発の燃料デブリの取り出しが、装置に付けたカメラの不具合で中断している問題で、東京電力は装置を一旦格納容器の外に出し、カメラを調査することを決めました。

福島第一原発2号機では、9月10日から溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しに着手していました。ところが、17日、装置の先端につけたカメラに不具合があり、作業が中断しています。

東京電力は、19日も午前7時ごろから、カメラの復旧に向けた調査を行っていますが、原因の特定には至っていません。このため、東電は、格納容器の中に入っていた取り出し装置を一旦外に出し、カメラの外観などを調査することとしました。

東電によりますと、装置を取り出すまでには、およそ4日かかる見通しだということです。

この作業について、東電の担当者は「これまでの確認作業の一環だと思っている」と説明しています。トラブルから2日が経過しましたが、依然、復旧の見通しは立っておらず、今後、作業工程全体への影響が出てくるものとみられます。