山形県村山市の小学校で、きょう、全校の児童が参加して横幅10メートルという
巨大なキャンバスに絵を描きました。

そこに描かれたのは、児童の「大切な存在」でした。

村山市立富並小学校では、児童たちに地元・大高根地区の良さを再発見してもらおうと、地区の風景などを絵にして残す取り組みが行われています。

きょうは小学校の創立150周年を記念し、特別な催しとして横幅10メートルの巨大なキャンバスに絵を描(えが)きました。

下書きなしの一発勝負ですが・・・

きょうは助っ人として、東北芸術工科大学の狩野宏明准教授が足を運び、絵のかき方や色の付け方をアドバイスしました。

制作の様子を見てみると、風景の中に大切な存在を描く児童も。
    
児童「この絵にはおばあちゃんをかこうと思って。大好きだって伝わると思うし、絵に描いて表現したい」

児童「自然って結構、きれいだから心が疲れたら見に行くことが多いかもしれないけど、ペットがいるとペットに助けられるから」

また、近所にある稲荷神社を描いたこちらの児童は、過去に危うく車の事故に巻き込まれそうになったそうですが・・・

児童「その(事故)直前に、お稲荷様にチョコレートをあげたから(助かった)。
(お稲荷様は)守ってくれる人」

風景も、人も、経験も。

すべてが児童たちにとってこの地域の大切な存在です。

東北芸術工科大学 狩野宏明 准教授「普段みている風景を違う形で見る機会になったり、先入観なく世の中を見つめて未来を考えていくきっかけにしてほしいと思います」

児童が描いた巨大な絵は、11月に行われる創立記念式典で地域の人たちにお披露目されるということです。