8月の台風5号で大きな被害を受けた三陸鉄道の今年度の決算は、経常損失が約7億1550万円と過去最大となる見込みです。

これは17日の盛岡市内で開かれた三陸鉄道の取締役会で報告されたものです。三陸鉄道によりますと、補助金などの特別利益を除いた今年度の経常損失は、約7億1550万円で、コロナ禍で収入が大幅に減った2021年度の約6億9000万円を超えて
過去最大となる見通しです。

三陸鉄道は8月の台風5号で線路の路肩が崩落するなど約2億2000万円の被害が発生しています。修繕費の高騰や運賃収入の減少なども影響していて、国からの補助金などを加えた今年度の当期損益も4925万円余りの赤字となる見込みです。

また17日は、現在も運転の見合わせが続く宮古駅と田老駅の間の区間について、復旧に数か月かかるとする見込みも示されました。