16日は「敬老の日」ですが、岡山県里庄町に住む79歳の男性が取り組むのは、なんとパワーリフティング。歳を重ねても、挑戦を続ける男性の姿を紹介します。

先月、79歳になったという男性。持ち上げたバーベルの重さは…

(酒井清さん(79))
「100キロ。カメラがあるから上がるわ」
ちなみに、40歳年下の記者は…

(佐藤大祐記者)
「いきます。まったく上がらん」

里庄町にあるジムで週に3回、筋力アップに励んでいるのは近くに住む、酒井清さんです。健康づくりを目的にジムに通い始めた酒井さん。はじめは40キロのバーベルを上げるのもやっとでしたが、継続することで徐々に重いバーベルを上げられるようになっていったといいます。

(酒井清さん(79))
「重いのが上がったら、楽しいが。筋肉がついて、自分で見て触ってみて、いいなと思いますわ。年をとっても筋肉はつくんだなと」
筋トレを始めて5年…酒井さんが今年、周囲からの勧めもあって出場することにしたのはパワーリフティングの県大会です。

(酒井清さん(79))「あの年寄りがやっているんだから、僕らもやろうか、私らもやろうかという目標にはなりたいとは思っています」

スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3つの種目でバーベルを上げ、重さの合計を競うパワーリフティング。酒井さんは70代の74キロ級にあたり、今、デッドリフトで最大105キロまで持ち上げることができます。全国大会の同じ階級で優勝選手が持ち上げたのは147.5キロですが限界はまだまだという酒井さん。ジムのオーナーも県大会では同年代に敵はいないとみています。

(ノーリミッツ岡山 佐藤亮太オーナー)
「(岡山に敵は)なかなかいないんじゃないですかね。挑戦する気持ちだったり、考え方は、僕らも勉強になっていて、すごいなと思いますね」

(酒井清さん(79))
「まだ上がる。まだ上げる」
県大会までは、残り2か月。酒井さんは優勝を目指し、最後の追い込みをかけています。

(酒井清さん(79))
「日ごろの教えを十分発揮して(県大会で)1位を狙います。出来る限りやりますんで、応援してください」

「いくつになっても挑戦できる…」里庄町で79歳の男性がひたむきに努力を重ねています。