きょう9月12日は「宇宙の日」。皆さんご存知でしょうか?宇宙飛行士の毛利衛さんが1992年、日本人で初めてスペースシャトルで宇宙へ飛び立った日にちなんでいます。

種子島と肝付町に基幹ロケットの打ち上げ施設があり、「宇宙に近い県」とも言われる鹿児島。IT産業に続く成長市場として、今、宇宙関連ビジネスが注目されています。

(元宇宙飛行士・山崎直子さん)「日本の経済にとってビタミン剤になり得る。ただ、最近ではビタミン剤どころではなく、宇宙産業自体が一つの骨幹の産業になると期待している」

元宇宙飛行士で、父親が鹿児島県鹿屋市出身の山崎直子さん。2010年、アメリカ・NASAのスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、ミッションに参加しました。今は、宇宙ビジネスの発展を目指す団体「スペースポートジャパン」の代表を務めています。

(元宇宙飛行士・山崎直子さん)「すそ野が広くなってくる。ロケット、人工衛星、データをどう私たちの社会と結びつけていくか。今後は宇宙旅行や人が宇宙に行くことによる衣食住、すべて含めて宇宙ビジネスと関わってくる」

そもそも宇宙ビジネスとは、ロケットや人工衛星の打ち上げだけではなく、人工衛星を活用した高精度な位置情報や気象情報など分野は幅広く、IT産業に続く成長市場として注目されています。

国によりますと、おととし54兆円だった世界の市場規模は、2040年には140兆円に拡大すると試算されています。

鹿児島では今年度、種子島と肝付町で昨年度を上回るあわせて8基のロケットの打ち上げが計画されています。

成長する宇宙ビジネスに挑戦する企業があります。

(記者)「鹿児島から宇宙を目指しているという工場。最先端の技術が詰まっています」