世界で最も治安が悪い国 エルサルバドルの"日常" 80ドル払えずギャングから銃撃

エルサルバドルは30年近くにわたって、ギャングが縄張り争いを繰り広げ「世界で最も治安が悪い国」とも呼ばれました。
最悪だったのは、2015年で10万人あたりの殺人事件は106.3件。
単純比較はできませんが、直近の日本(0.7件)の約150倍。
エルサルバドルの治安は崩壊状態でした。
当時、人々を苦しめたものの1つが、ギャングの「みかじめ料」でした。
露天商として生計を立ててきたホセ・アントニオさん。
7年前にギャングに銃で撃たれました。
商売をするために要求された80ドルのみかじめ料を払えなかったからです。

露店を営む ホセ・アントニオさん
「私には2人の娘がいます。もう一度生きるチャンス・仕事をするチャンスをくださいとギャングに言いました」
命乞いをしたアントニオさんでしたが、ギャングは「もういい」と言って発砲。
アントニオさんは病院に運ばれ一命をとりとめましたが、これがエルサルバドルの「日常」でした。