被害は滝だけではありません。

玉簾の滝に向かうおよそ450メートルの遊歩道。土砂の跡は仮復旧が終わった現在も生々しく残っています。

御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「橋の手前で土砂が溜まってしまってあと向こう側に流れが変わってしまった。こっからみる滝もきれいなんですけどね」

神社には被害はありませんでしたが阿曽さんは自然の脅威を感じずにはいられません。

もう一つ大きな被害を受けた神社があります。

落差15メートルほどの「不動の滝」。別名、開運出世の滝と呼ばれています。

滝を祀る御瀧(みたき)神社では先週から土砂の撤去が始まりました。

御瀧神社 宮司 阿曽右貢さん「まだ何も出来ていない状態なので道路がここまで来れるようになったら境内・社殿の撤去から始める」

こちらの滝も形が大きく変わってしまいました。

社殿はこれだけの被害がありましたが、幸い、ご神体に被害はなく神社の正面に奉納された絵馬も無事でした。



御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「以前のような自然環境とは変わってきている。なので同じところに同じように建ててもこれから同じようになるのであれば移築することも必要。地域の人の拠り所ですので相談をしながら進めたい」

地域の観光資源として、そして心の拠り所として古来から信仰を集める滝。

生活インフラの復旧が進められる中、こうした観光にかかわる分野での復旧には長い時間がかかる状況です。