漆は、ウルシの幹に傷をつけ、そこから滴る樹液を精製したものです。

樹齢10年以上ないと樹液が採取できない上、1回に1本の木からとれる樹液は200gほどしかありません。

漆かきの職人が一滴を丁寧にすくっていきます。

漆の普及や製品開発を行う 中山哲哉さん:
「漆は縄文時代から日本人が付き合ってきた非常に優れた素材。先人たちが植えたのが偶然発見されて(樹液が)採取されている状況」

北杜市内にはウルシの木が点在していて、その理由は武田信玄公にもあるようです。
ーなぜ北杜市にウルシが?
漆の普及や製品開発を行う 中山哲哉さん:
「強い戦国武将がいる地域では必ず(よろいなどに使う)軍事物資としてウルシの植栽が行われてきた経緯がある」
「ここ山梨県も戦国時代といえば『武田信玄公』がいるので、その名残が現代こうやって残っていると考えられている」