能登半島地震の影響で、石川県穴水町の能登ワインでは、およそ1万リットルものワインが流れ出しました。一方で懸命な復旧作業により大きな被害を乗り越え、ことしもたわわに実ったブドウの収穫とワインの仕込みが無事始まりました。

外壁や天井が崩れ落ち、タンクに貯蔵してあったワインが流れ出すなど大きな被害を受けた能登ワインですが、修繕工事もほぼ完了し、9月から団体客の受け入れも再開しました。
9日はおよそ3.5ヘクタールのブドウ畑で、朝から従業員が地震後初めての収穫作業を行い、手際よくハサミで白ワイン用のシャルドネを摘み取りました。
収穫されたおよそ5トンのブドウは醸造所に運ばれ、茎と実を機械でわけたあと果汁を搾り出しました。

ことしも無事に収穫と醸造作業を迎える事ができた能登ワイン、関係者もホッと胸をなでおろしました。
能登ワイン・村山隆社長「能登の特産品として頑張ってやっていこうということで、きょうを迎える事ができましたので、観光で来て頂けるお客様に「能登は元気でやっていますよ」とPRもしながらやっていきたいなという風に思っております」
能登ワインでは10月中旬頃まで収穫と醸造作業が行われ、赤と白合わせて120トン、12万本の製造を見込んでいます。能登ワインヌーボーの新酒は11月16日に発売されます。