途切れなく踊り、アクロバティックな技を繰り出すエアロビック。有酸素運動の「エアロビクス」から派生したこの競技で、9月に世界選手権に臨む高校生が熊本にいます。

ジュニア世代屈指の“実力者”

川畑光佳流選手「他の競技にはない音楽に合わせて踊ったり、その中に技も入ってきたりするので、そこが楽しい部分かなと思います」

そう話す川畑光佳流(かわばた ひかる)選手は、熊本北高校の2年生です。2024年5月のワールドカップでは金メダル2つ、銅メダル1つを獲得。9月は世界選手権に出場する、ジュニア世代屈指の実力者です。

川畑選手「トリオ部門と、ペア部門の金メダルです」

川畑選手がエアロビックを始めたのは3歳の頃でした。

川畑選手「姉が2人いますが、2人がエアロビックをしているのを見て楽しそうだなと思い、始めました」

最高難易度の技で世界へ

エアロビックは、10m×10mのエリアの中、1分20秒の演技で見せる技の難易度や表現力の高さを競う採点競技です。

川畑選手が世界で戦うために習得した技が「パイクトゥープッシュ」。半回転して足を上げて開脚し着地したあと、続けて1回転しながら腕立て伏せの体勢で着地するという、ジュニアの中では最も難易度の高い技です。

この技術力に加えて世界と渡り合う武器となっているのが「表現力」だと、コーチは見ています。

大村詠一コーチ「柔らかさもあるような表現を使いながら演技ができると思います」