県の調べによると沖縄は、国や地域の水準と比較して大多数より貧しい状態を表す“子どもの相対的貧困率”が29.9%と、全国平均の約2.2倍。
厳しい生活環境にある子などを支える子ども食堂の数は年々増え、現在県内では316か所の施設が運営されています。
そんな現状を目の当たりにした與那覇さんは、新鮮な野菜をたくさん食べてほしいと、サニーレタスなどの葉物野菜をオフィスでも手軽に育てられるキットを考案しました。

▽與那覇仁さん
「ゼオライトという土に栄養分などが吸着されていて、水をあげるだけで、こんなに大きく野菜が育つという」
活動を長期で続けたいという思いから他の企業とも連携し、現在20社以上の企業とこのプロジェクトを進めています。
虫や雑菌が軽減できる特殊な土が使われているので、賛同企業はキットを購入して
水を与えるだけで、約3~4週間で収穫できる仕組みです。

▽沖縄伊藤園 宮里さん
「気が付いたら毎日確認はしていますね」
野菜を育てていく中で社員の間では新たな効果も生まれました。
▽沖縄伊藤園 時田さん
「このようなファームの取り組みを通じて、野菜がすくすく育つと社内の話題のひとつにはなっているのかなと思っています。これを社員全体に広げていければ」

「また多くの賛同企業が集まると、このプロジェクト自体の認知度がもっと上がると思うので、より良いものができるのかなと思います」
メンテナンスや野菜の収穫など全て「478カンパニー」が行い、持ち帰った野菜はカットして梱包し、食の支援活動を行う団体「おきなわ子ども未来ランチサポート」へ届けます。
これまでに2万4千食以上のサラダを寄付しました。