『令和のコメ騒動』ともいわれる中、JA新潟中央会は5日、コメの品薄は近いうちに解消するという見通しを示しました。
一方で新潟県は、JA新潟中央会に対し、来年以降のコメの正確な需要の見通しを示してほしいとしました。

来年度の予算などに関する要望のため新潟県庁を訪れたJA新潟中央会の幹部。

【JA新潟中央会・連合会 柄澤和久 副会長】
「令和のコメ騒動と言われています昨今の状況、ご存じの通りだと思いますが…」

話題にしたのは、やはり『令和のコメ騒動』です。
JAグループとしては、新米が出回れば落ち着くとみているとした上で、全国の産地がコメの価格を上げていることについて、こんな不安を口にしました。

【JA新潟中央会・連合会 柄澤和久 副会長】
「少し気になるのが来年産のおコメですよね。主食用米を作っても大丈夫なんだというふうな、来年に向けて需給調整の説明の仕方が今から心配…」

作り過ぎが心配だとして上で、新潟県としても正確な需要見通しを示すよう求めました。

【新潟県 花角英世知事】
「コメの値段が上がれば作ってもいいんじゃないか、作りたい、という声が出てくるのは生産者にとっては自然な感情かも知れませんけど、中長期的な需要の動向をしっかりと見極めて行かなければいけない…」

またJA新潟中央会は、高温に耐えられるコシヒカリの品種の開発促進などを盛り込むよう、県に求めました。

JA新潟中央会は、今年のコメの品薄については近いうちに解消するとみています。

【JA新潟中央会・連合会 伊藤能徳 会長】
「早生品種も検査が始まっておりますので、これから順次、量販店の棚に上がると思います。もう少し待ってもらえれば…」