登山経験が豊富でも山岳に潜むリスク

一方、経験豊富な登山者にも遭難のリスクはあります。

10年以上の登山経験を持ち、山の魅力を発信する登山ユーチューバーの「やぎちゃん」。4年前、北アルプスを登山中に危機に直面しました。

登山ユーチューバー・やぎちゃん:
「紙の地図を途中で落としてしまって道が分からなくなったことがあった、その時にこっちの方かなと思って勘で進んでいったら違う場所にたどり着いてしまった」

山では体調の管理が重要と指摘します。

登山ユーチューバー・やぎちゃん:
「一気に標高をあげると急に酸素が薄くなったり、気圧が低くなったりして頭が痛くなってしまう、しっかり睡眠を取って水分取ってこまめに休憩をはさみつつ、少しずつ登ることが大切だと思う」

オリジナルソングで注意呼びかけ

長野県警山岳安全対策課の中山聖次長は、北アルプス涸沢カールで「オリジナルソング」を弾き語りして遭難への注意を呼び掛けています。

「命の道しるべ」(作詞:長野県警山岳安全対策課 作曲:中山聖)

「あなたが登りたい山は果たして登れる山ですか?」
「山にベテランはいない過ぎた挑戦は命取り」
「登山計画書は愛する君へのラブレター 君のもとに帰るための命の道しるべ」

秋の紅葉シーズンに入る信州の山。遭難を防ぐためには事前の準備を入念に行い自分の体力にあった、日程やコースを選ぶことが重要です。