深刻なコメ不足は、新米が入荷し始め順次解消されていく見通しですが、心配なのが価格です。千葉県産のコシヒカリ5キロで、去年は2646円でしたが、今年の新米は810円高い3456円で販売していました。こうした価格の高騰はいつまで続くのでしょうか?

■新米に行列「泣きながら買いに来る」

開店10分前にも関わらず、お店には20人以上のお客さんがお米を求めて並び、販売分60袋がわずか20分で完売しました。

新米を購入した客
「念願でしたね。5キロ3000円は高いなと思うけど、あるに越したことはないです」

都内のスーパーでも、待望の新米入荷にさっそく多くの人が買い求めていました。

農林水産省によると、7月末時点のコメの民間在庫量は82万トンで、2023年の同じ時期を40万トン下回る水準となっていましたが、坂本哲志農林水産大臣は3日、「米の品薄は順次回復していく見込みだ」と話しました。一方で…

坂本哲志 農林水産大臣
「新米の価格については、この品薄状態でありますので、平年よりも多少の割高感はあるというふうに思っております」

江東区にある、みなと精米店では8月30日に新米が入荷しましたが2023年に比べて3割ほど価格が上がっているといいます。去年のお米は既にほとんどなく、新米を入荷し始めたものの、まだ量が少ないと話します。

――いま、お店として在庫はまだ足りてないっていう状態ですか?

みなと精米店 湊時雄 店主
「スレスレ。みんな泣きながら(買いに)来るんだから、売らないわけにはいかないじゃない」

今年初めて入荷した千葉県産コシヒカリは、販売価格で5キロ3456円。去年に比べて810円値上がりしました。

――これだけ新米が去年に比べて(価格が)上がるってことはこれまでありましたか?

みなと精米店 湊時雄 店主
「ないね。だけどお客さんは『高くても良いから新米くれ』という人もいるよね」

店主の湊さんは、2週間ほどで在庫は落ち着く見通しだと話す一方で、一度上がった価格が下がることは考えづらいと話しました。

なぜ、ここまで新米の価格が高騰しているのでしょうか?要因の1つがやはり今のコメ不足にあると専門家は言います。