■アオサはどこから来たのか?


気象予報士 森朗氏:
僕は30年以上前からここにはたまに行ってたんですけど、元々アオサは多いんですよ。春から夏にかけて流されてくるんですけど、今日見るとかなり多いですね。

元々この海の公園は、1988年にオープンした当時から、春先~夏場にアオサが襲来していました。ただ、今回の大量漂着の原因についてはわかっていないということです。


そもそもアオサはなぜ発生するのか、どこから来たのか。

東海大学海洋学部 山田吉彦教授によると、アオサは東京湾で自生しています。
・川からアオサが育つ成分のリン酸などが流れつく
・浅瀬である
ということから、東京湾はアオサが育ちやすい環境です。
今回の大量漂着の原因としては、台風や大量の雨で川から成分が流れて大量発生した、また北風に乗って漂着したのではないかと推測されるいうことです。

■なぜ横浜に流れ着いたのか?気象予報士・森朗氏の予想


気象予報士 森朗氏:
大量に漂着したのがここ2、3日というふうに聞いてるんですが、風の様子を見てみると、湾の奥の方から、八景島の方に向かって北東の風が28日から3日間吹き続けているんですね。


▼岩から離れて沖の方に浮いていたアオサが、風に乗って流れ込んでくる
▼たまたま26日~28日は大潮だった。大潮だと湾に海水が流れ込んでくるので、この上げ潮に乗ってアオサが入ってきて海岸に漂着する
▼その後潮が引いてアオサだけが取り残される
ということがおきたのではないかと。


弁護士 八代英輝:
次の大潮で流れ出てくれるということはないんですかね?散らばってくれるとか。

森朗氏:
大潮の時、寄せるのは寄せるんですけど、(沖へは)持っていかないんですよね。仮に出ていったとしても他の場所に流れ着いたりするかもしれないですね。

恵俊彰:
これはアオサですから、二酸化炭素をいっぱい吸収しているんですか?

森朗氏:
海藻ですから、かなり二酸化炭素を吸収しているはずです。本当は海の底に沈んでくれるといいんですけどね。

弁護士 八代英輝:
もったいないですね。ヘドロの浄化とか、いろいろと用途はあるんですけどね。

恵俊彰:
まあとにかくあの公園のことを考えたら、何とか綺麗にして皆さんがまた使えるようにということになるんでしょうか。

(ひるおび 2022年8月31日放送より)