9月1日(日)広島 vs. ヤクルト(マツダスタジアム)
9月最初のゲーム、カープの先発は、23歳の 玉村昇悟 でした。今シーズン、4度目の 坂倉将吾 とのバッテリーは、序盤からテンポよく投げ込み、3回までヤクルト打線を1安打に抑えます。
天谷宗一郎 さん
「緩急が本当にうまく使えていました。尻上がりに状態がよくなっていきました」
そのウラ、玉村は打席でも見せます。フォークボールにうまく合わせて、センター前へ運びます。

その後、2アウト・3塁・2塁とチャンスが広がり、3番・小園が浮いたフォークをとらえて、2点タイムリーヒット。2試合続けてカープが先制します。

天谷宗一郎 さん
「これでカープが優位にゲームを進められました」

援護をもらった玉村は、4回以降も快調なピッチング。この日、長打を打たれているサンタナに対しては、長く持ってからのクイック投法、そして、タイミングをずらして三振。まるでベテランのような投球術でヤクルト打線を翻ろうします。
追加点がほしいカープは6回、ランナーを1人置いて5番・坂倉。8月は打率3割6分を超えた男が、高めのボールをたたいてレフトへツーベース。チャンスを広げます。

ツーアウトとなって、打席には前日、735日ぶりの一発を放っている矢野。

実況 坂上俊次 アナウンサー
「第5球を投げました。打ちました。センターへ上がった。前進守備だ。頭の上…、どうだ。越えていきそうだ。いや、センターがボールを当てた。こぼしている。ランナーが1人、還ってくる。そして、2人目も還ってくる。そして、矢野は三塁キャンバス蹴るかな。蹴るかな。(三塁コーチの)手が回っている。ランニングホームランか、ランニングホームランか。ランニングホームラン、ヘッドスライディング! 矢野、還ってきました。笑っています、矢野」

「人生初」だと語るランニングホームラン。矢野の2試合連続のホームランで3点を追加します。
玉村は、ランナーを出しても落ち着いたピッチング。8回まで3つのダブルプレーで無失点に抑えると、今シーズン3度目の9回のマウンドへ。プロ初完封をめざしましたが、連打とフォアボールでノーアウト・満塁となり、ここで降板。プロ初完封は持ち越しとなります。
玉村昇悟 8回0/3 球数115 被安打6 奪三振6
天谷宗一郎 さん
「くやしさは残ったんですが、ナイスピッチングでした」
セーブが付く場面となり、登場したのは “ウナギが大好き” 、守護神・栗林良吏 。
最初のバッターはリーグ最多ホームランの4番・村上宗隆 。フォークで三振に切って取ります。

オスナにタイムリーを打たれ、1点を返されますが、続く中村はカットボールで三球三振。最後は代打・川端を打ち取り、ゲームセット。栗林は、リーグ単独トップの36セーブ目を挙げ、玉村は自己最多に並ぶ4勝目。ヤクルト戦は地元で9戦9勝で、首位キープです。(広島 5-1 ヤクルト)