各地に記録的な大雨をもたらしている「台風10号」ですが、JNNの調査によるこれまでの人的被害は全国で死者6人、不明者1人、けが人は127人にのぼっています。きょう午後には三重県で線状降水帯が発生するなど、各地で局地的な豪雨被害への警戒が続いています。

きょう午前11時ごろの千葉市内の雨の様子です。気象庁は今夜からあす午前中にかけて、線状降水帯が発生する可能性を知らせる予測情報を伊豆諸島を含む関東甲信地方の9都県すべてに発表しました。大雨災害の発生する危険度が急激に高まる可能性があり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

台風10号などの影響で、▼関東地方の茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、伊豆諸島含む東京都、神奈川県と、▼山梨県、▼長野県では今夜(31日夜)からあす午前中にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の発生する危険度が急激に高まる可能性があるということです。24時間雨量は▼あす午後6時までに関東地方の北部と山梨県・長野県で300ミリの大雨が予想されていて、線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあるということです。

一方、きのう国道脇の斜面が崩落した神奈川県伊勢原市では、きょうも重機を使った土砂の撤去作業が続いていますが、復旧には相当な期間がかかる見込みです。

この影響で、国道は通行止めになっていて、新東名高速道路の一部区間では無料で通行できる措置がとられています。

また、住宅が浸水するなどの被害が出た神奈川県二宮町でも住民らによる復旧作業が行われました。

神奈川県内では歩行中に足を滑らせて転倒するなど、3人がけがをしましたが、いずれも軽傷だということです。