台風10号は九州から遠ざかりましたが、熊本県内では5人がけがをしたり、農業被害がでたりしています。

台風10号は8月29日に九州に上陸し、一時は熊本県内全域が暴風域に入りましたが、風は次第に弱まり、30日未明には暴風域がなくなりました。

県のまとめによりますと、風にあおられ転倒するなどして県内で5人がけがをし、美里町や山都町、長洲町で倒木による屋根の損壊や床下浸水など、住宅に被害がでています(30日正午時点)。

9月から稲刈りが本格化する阿蘇市の一部の田んぼでは、29日の強風によって収穫間近の稲が倒れたり稲穂が水に浸かったりする被害が出ています。

農家の話では、稲穂が水に浸かると収量の減少や品質の低下が懸念されるということです。