台風第10号は、九州北部地方を北上していて31日にかけて西日本を東へ進む見込みです。九州では大雨や強風による被害が出ていて、遠く離れた宮城県内にも交通機関などに影響が出始めています。

台風10号は、29日午後6時には九州北部にあって、ゆっくりとした速さで北へ進んでいます。この後、東に進路を変え、県内に最も近づくのは来週火曜日頃とみられます。

台風が上陸した九州。長崎市などでは、大雨や強風による被害が相次ぎけがをした人もいました。

台風の影響は県内にも出始めています。トヨタ自動車は従業員の安全を考慮し、来月1日まで国内全ての工場の稼働を停止することを決めました。大衡村にある子会社「トヨタ自動車東日本宮城大衡工場」でも工場の稼働が停止します。9月2日からの対応については30日午後に判断するということです。

学校関係では、仙台育英学園高校と秀光中学校が9月2日と3日、生徒の安全確保のため、登校はさせずにオンライン授業にするということです。

交通機関にも影響が出ています。仙台空港発着の空の便は日本航空とアイベックスの福岡便と大阪便あわせて11便が欠航または欠航を決めています。

JRによりますと東北新幹線は今のところ計画運休の予定はありません。ただ、今後の進路によっては変わる可能性もあるということです。

台風10号はゆっくりとした速度で進んでいて、その分、雨や風の影響が長引いています。