福島第一原発で、作業のミスにより中断した溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力は今週中の再開を断念しました。

8月22日、福島第一原発2号機では、燃料デブリの試験的な取り出しに着手する予定でした。ところが、装置に取り付けるパイプの順番に間違いがあり、作業が中断しています。

誤った順番に並べられたパイプ

東電はミスの原因や再発防止策について、国や県に報告した上で、作業を再開させる予定でしたが、報告は今週中に行われない見通しとなりました。これにより、東電は、今週中の作業再開を断念し、再開は9月以降になる見通しとなりました。

作業をめぐっては、協力企業の作業員のみで行われていたことが明らかになっていて、東電の管理体制の不十分さが指摘されています。