青森県五戸町は、2022年3月に閉校した「旧県立五戸高校」の土地と建物の無償譲渡を県に求める申請を行いました。町は「学校法人光星学院が運営する高校」を誘致し、旧校舎を活用する方針です。
五戸町の若宮佳一町長は、宮下宗一郎知事に旧五戸高校の土地と建物の無償譲渡を求める申請書を手渡しました。
申請では「学校法人光星学院が運営する高校」を誘致するとしていて、宮下知事は町の申請を受け入れ「譲渡する方向で考えている」と伝えました。
青森県 宮下宗一郎知事
「高校が新たに五戸に誕生するということは、我々としても非常に喜ばしいことだと思っています。ですから、今回の高校は町をあげて応援していただいて、町をあげて子どもたちの成長に支援をしていただければと思っています」
1928年に創立した旧五戸高校は、生徒数の減少により県立高校再編の統廃合の対象となり、町は町立化など存続を模索してきましたが断念。2022年3月、94年の歴史に幕を閉じました。
一方で野辺地西高校は2023年、学校法人光星学院が入学者数の減少や教員不足などを理由に八戸市の光星高校に統合する案を検討しましたが、生徒の保護者からの反対意見が相次ぎ、白紙になっていました。
五戸町 若宮佳一町長
「無償譲渡を受けて、町としてもきちっとした地域のにぎわいにつながるようなバックアップをしていくような施設にしていきたい。野辺地西高校をさらにリニューアルした様な形で五戸に来る感じのイメージではないかなと」
五戸町と学校法人光星学院は29日にも記者会見を開き、詳しい内容を発表するとしています。