身の回りにもたくさん使われている『ナッジ理論』

「ナッジ」とは、英語で「そっと後押しする」という意味があります。つまり、命令や指示ではなく、受け取る側に選択の余地を残しながら、行動の変容を促すものです。

実は、私たちの身の回りにも、「ナッジ理論」がたくさん使われています。例えば、トイレでよく目にする「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」という掲示や、レジに並ぶ際の足跡マークも、命令や指示ではなく、そっと後押ししているものです。

今回の看板も「カギかけの1秒が自転車を守ります」などという文言で、選択の余地を残しつつ、鍵をかけるよう促すものです。警察では、今回の結果をまとめたうえで、より効果的な防犯対策に生かす考えです。