全国で最も低くなっている岩手の最低賃金について、労使の代表で作る審議会は28日、これまでより59円引き上げた952円とするよう答申しました。

岩手地方最低賃金審議会は28日、岩手労働局に対してこれまでより59円引き上げ952円とするよう答申しました。
今回の引き上げ額は去年の39円を上回るほか、中央最低賃金審議会が示した目安額50円の双方を上回り過去最大です。
答申を受けた改正決定をめぐっては、労使双方の主張の隔たりが埋まらず学識経験者らによる公益代表委員に判断が委ねられました。
改正の理由として、食品の値上がりが続いていて、最低賃金に近い賃金で働いている人の生活を圧迫していることや、今年の春闘の岩手県内の賃上げ率が隣県を上回る水準だったことが挙げられました。
現在の岩手県の最低賃金は853円と全国最低となっていますが8月5日、秋田県で最低賃金を951円とするよう答申されていて、このまま決まれば岩手は全国最下位ではなくなります。

新しい最低賃金は9月12日までに異議申出がなければ10月27日から適用されます。