台風の進路は?
30日(金)には九州に上陸するような進路となっていますが、その後も予報が更新されるたびに東に進むスピードが遅くなってきていて、且つ台風の予報円(中心が70パーセントの確率で位置すると予想されるエリア)がかなり大きくなっています。9月2日(月)午前9時の予報円の中心は群馬県付近ですが、北は東北北部、南は紀伊半島付近まで、半径が460キロもある状況です。このため、特に東日本や、宮城を含む北日本では雨や風のピークの予報が難しくなっています。天気予報で「動く雨や風の予想」として用いることが多い気象庁のGSMと呼ばれるシミュレーションモデルでは、台風とみられる風や雨の強まるエリアが1日(日)の日中には三陸沖に抜けていく予想となっていて、台風進路予想とかなり乖離しています。

こうしたことも今回の台風10号の予測の難しさを表していますので、今後も最新の気象情報を逐一確認していただければと思います。午前11時に仙台管区気象台が発表した早期注意情報では、宮城県の警報級の大雨となる可能性が30日(金)から1日(日)の3日間が「中」とされました。宮城県ではしばらくの間、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水には注意・警戒が必要となりそうです。