大分県中津市山国町のコミュニティバスが不適切な運行を繰り返していた問題で、県が各自治体に対し注意喚起する文書を送付していたことがわかりました。

この問題は大分中津市山国町で運行されているコミュニティバスが、一部路線についてコースの途中で折り返したり、時刻表より早く出発させたりするなど「不適切な運行」を繰り返していたものです。

これを受けて、県は29日付けでコミュニティバスを運行している県内17の市と町に対し運行管理体制の確認や業務日誌の管理徹底など注意を喚起する文書を送ったことがわかりました。また、県は30日、現地で実態調査を行い、今回の件について中津市に対し注意したということです。中津市は適切に運行されているか定期的な調査を行うなど再発防止の徹底を図ることにしています。

​また、中津市の奥塚正典市長は29日の会見で「このような不適切な運行は信頼を失うもので、利用者の方、また、地域住民の方々にお詫びを申し上げたい」と謝罪するとともに、原因究明に取り組む方針を示しています。

市によりますと、今年4月からの4か月だけでも160便のうち、途中折り返しは79便にのぼるとみられ、乗客がいなかったことから運転手の判断で行われていたということです。