アメリカ予報機関 本州付近を進む予想がやや南寄りへ
アメリカ海軍進路予想(JTWC)

アメリカ海軍の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。九州の南の海上までは北西方向へと進んできて、その後、北東よりに進路を変えて九州から四国・近畿方面へと東進する予想となっています。これまでよりやや南を通るルートへ変わっています。
ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

【画像で確認】日本列島を横断か 大雨・暴風シミュレーション(9月2日まで)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、九州上陸後、日本列島を東進する予想ですが、やや予想データにバラツキが大きくなってきました。進路予想が安定せずこれが気象庁の予報円が大きくなっているのもこうした予想のバラツキが反映しているとみられます。