■町長「安心して戻っていただきたい」 一方で“戻る人が少ない”

ただ、住民に戻ってきてほしいということで、双葉町は、様々な社会インフラを整備してきました。

▼公営住宅86戸を整備 
2022年10月から25戸の入居開始を予定
▼閉鎖していた駐在所を再開
30日から町内のパトロールも実施
▼役場の新庁舎を建設
9月5日から業務始を開始

などを行っています。

準備を進めてきた双葉町の伊澤史朗町長は
「やっと双葉町に戻れる状況になりました。安心して戻っていただきたい」と話しています。

ただ、多くの方が戻ってくるような状況ではないようなんです。30日、町に帰還した谷津田陽一さんにお話を伺いました。

「戻る人のあまりの少なさにがっかりしている。赤ちゃんからお年寄りまでいるような自然の形になって初めて復興かなと思います」

と話されていました。

井上貴博キャスター:
放射線量は全く問題ないレベルまで落ちたわけですけど、インフラもちろんのこと、コミュニティどう考えていくのか、あとは医療福祉、そういったところもゼロからのスタートになるわけですけど、福島ご出身の星さんはどう感じてますか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
二つ考えることがありまして、一つは原発に代わる新しい産業をどうやって生み出していくかということが必要だと思うんですよね。もう一つは、これだけひどい苦労をしたわけですから、この教訓を日本の将来や政策に生かしてもらいたいというのは福島の人たちの共通の思いだと思うんですね。その教訓を生かすということは何かというと、日本の脱原発政策に結実させてもらいたい。こういう苦労を重ねてきたわけですから。そこを政府側にもきちんと汲み取ってもらいたいと思いますね。

井上キャスター:
故郷に帰りたいご高齢の方はもちろん帰れるようにする、あとは若い力が絶対的に必要になりますよね。

星さん:
今回戻れるようになりましたけど、若い人・子どもがなかなか戻ってくれませんよね。それは、もちろん原発に対するいろいろ不安もあると思いますが、やっぱり産業がないと戻れませんよね。そこの部分が非常に大事な点になってくると思いますね。