災害に備えて改めて確認しておきたいのが、「家庭での備蓄品」です。中でも特に「飲み水」は確保する必要があります。

しかし、非常時になると、飲料水が手に入らないことが懸念されます。そこで、岡山市水道局が呼び掛けているのが「水道水の保管、活用」です。一体どのようにするのでしょうか。

今月、気象庁が南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を発表したあと、全国のスーパーやホームセンターでは一時、飲料水が品薄になりました。こうした状況に備え、家庭でも出来ることがあります。

(佐藤大祐記者)
「実はこの水道水、飲料水として保管する方法があるんです」

私たちの日常生活で使用する「水道水」。

岡山市水道局によりますと、水道水に含まれる塩素には「雑菌の繁殖を抑える効果」があるため、一定期間、飲料水として保管できると言います。

では具体的にどのように保管するのか、職員に聞きました。

(岡山市水道局企画総務課 名越則朋さん)
「まず空のペットボトルを用意してください。備蓄は1人1日3リットルとして、3日間で9リットル程度必要となります。

蛇口から水を出し、空気が残らないようにギリギリまで入れて、密閉してください。

空気が入ると雑菌が繁殖しやすくなり、塩素が消費されるので、保存期間が短くなります」