その後の予想進路は、まだ定まっていませんが、29日(木)頃に「九州・四国」へ接近、または上陸したあと北西方向に進みます。

ただ必ずしもこの予報円の真ん中を通るわけではありません。予報円の中に「台風の中心」が入る確率が70%で、北ルートか南ルートか、まだ幅をもって考えておかなければなりません。

これまでに比べて、だいぶ西寄りのルートを通るようになった1つの理由は、「上空の寒冷渦」です。

水蒸気画像では、台風10号の西に“渦を巻いているようなもの”が見えます。
この寒冷渦は、寒気を伴った上空の低気圧で反時計回りに風がふいているため、巻き込むように、台風が西に進んだのが、原因のひとつともいえます。