「採用枠かなり厳しい」アスリート引退後の受け皿が飽和

アスリートキャリアサポート事業ディレクター 山本大輔さん
「引退後の受け皿みたいなところが結構、飽和状態になっていて採用枠がかなり厳しくなっている」

さらにコロナ禍も追い打ちをかけたといいます。チームの収益が減ったことで、引退する選手が増えました。

山本大輔さん
「別の角度のキャリアの方向を作っていかないと、単純に引退したから、コーチになれるとか、解説の仕事があるだろうというふうには、なかなかいかなくなっている部分もあるかなと」

現役時代から引退後のキャリアを考え、行動していたアスリートがいます。

「ロッカールームに教材持ち込み」現役中から勉強

池田駿さん。彼も元プロ野球選手です。現役時代、野球に打ち込むなかで、プロの厳しさを目の当たりにしてきました。

池田駿さん
「たくさん戦力外になっていく選手を見てきて、仕事を探すの困っていたりだとか、次何しようって言って路頭に迷ってる方とかもたくさん見てきたので、終わってから始めるのはちょっと遅すぎるなと。」

田さんは元々、数学に興味があったことから公認会計士を志し、現役中から勉強を始めます。

池田駿さん
「球場の選手のロッカールームに教材を持ち込んで、空いてる時間とかはちょっと勉強したりして」

しかし、周りの選手からはこんな声も…

池田駿さん
「『選手ロッカーで勉強するというのは、野球に集中してないというふうにも思われるし、周りにも悪影響を与えかねないから、もうちょっと野球に集中したらどう』みたいな感じで言ってくる方もちらほらといらっしゃる感じでしたかね」