ネット注文の普及などもあり、山陰でも書店の撤退が報じられるようになっています。
こうした中、店の主の好みが反映された、個性的な品ぞろえを特徴にしている独立系書店が注目されています。
島根県雲南市三刀屋町の天満宮例大祭の一角で、空き店舗にひっそり店を開いていた本屋がありました。
しかも中に入ると1つの店でなく、いくつもの店舗が並んでいて、客はそれぞれのスタッフとの会話を楽しみながら本を選んでいました。
イベントを主宰した千葉絢子さん
「皆さんそれぞれにお店のカラーが出ていて。あと年代も子どもさん向けの本もあるし、私みたいな年齢の、大人が楽しめる本もありますから。島根県とか県外の本好きな人が沢山集まってくれるような機会が作れたら良いなと。」
地元で建築士事務所を営む千葉絢子さんが町の中心部に小さな書店があった時代をしのび、知人に呼びかけて開いている出張本屋のイベントです。
去年6月にスタートしてから5回目のこの日は、県内各地のミニ書店8店舗がそれぞれこだわりの本を並べ、訪れた人が気に入ったものを買い求めていました。