アメリカ海軍の輸送機オスプレイなどが、アメリカ軍岩国基地に配備される計画について国は岩国市議会に計画を説明し、議員からの質問に応えました。
福田良彦市長は議会の意見も踏まえ9月定例議会で考えを示すとみられます。アメリカ軍岩国基地を拠点とする空母艦載機は、輸送機をCMV22オスプレイに4つの戦闘攻撃飛行隊のうち1つをFA18スーパーホーネットからF35Cに変更される予定で、国は先月、計画を県や岩国市などに伝えました。

市議会全員協議会では騒音や市民生活への影響をただす質問や地域振興策を求める意見もありました。

また一部の議員からは配備機数が明確にされないことや機体の安全性に疑問があるとして反対を示す意見も出ました。

これに対して国は「基地の総機数が10機ほど減ることなどから、騒音状況が今より広がらないと見込まれる」「オスプレイは日米両政府が機体の安全性や信頼性を確認している」などと回答しました。

岩国市議会 桑原敏幸議長
「国防には協力せんといけんと思うよそうじゃけどやっぱり全面的にウエルカムではない。そりゃまあ国を信頼して事故の起こらんようにやるちゅうんじゃから」
福田良彦 岩国市長
「議会のやりとり、またあらためてこれまでの国とのやりとりを含めてしかるべきタイミングで判断をさせてもらいたいと思ってますので」

福田市長は議会の意見や国からの回答とそれに対する検討結果を踏まえて9月議会の間にも考えを示すとみられます。