山口県柳井市にある、スポーツ施設「アクアヒルやない」の温浴施設から、基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されていましたが、報告されていなかったことが分かりました。体調不良を訴える人は、今のところいません。

柳井市よりますと、2024年1月にあった水質検査の結果、男性の浴槽から、「100mlあたりで10CFU」のレジオネラ属菌が検出されていました。

「検出されていない」に該当する「100mlあたりで10CFU未満」の基準を超えたものでしたが、指定管理者のミズノスポーツサービスから柳井市への連絡はなく、管轄内の柳井環境保健所への報告は行われませんでした。

その後、2回検査がありましましたが、レジオネラ属菌は検出されず、営業は継続されということです。

指定管理者からは、「水質基準値との差がごくわずかであったことから、再検査の結果でレジオネラ属菌が検出されなければ問題ない」との、誤った認識がありました。

レジオネラ属菌が検出されたことや保健所への報告がなかったことは、公衆浴場法の違反にあたるとして、柳井市では、「管理体制の見直しを行い、指定管理者への指導監督を一層強化する。報告体制の強化を図る」とコメントしています。

レジオネラ属菌は感染すると、発熱や全身の倦怠感、重症化した場合には肺炎の症状などが出るおそれもありますが、今のところ、体調不良を訴える人はいないということです。