現在日本列島に向かって北上している台風10号。来週前半には本州に大きな影響を与える可能性が高くなっています。

台風の進路予想図でよく目にするこの白い円の意味を知っているでしょうか?これは予報円と呼ばれ、この範囲に台風の中心が入る確率が70%であることを表しています。つまり、予報円は台風の大きさを表しているのではなく、予報のブレ幅を表しているということになります。

ヨーロッパのモデルで台風の進路予想を見てみると、全部で50通りの進路予想がありますが、この1つ1つをメンバーと呼んでいます。それぞれの予想の計算を始める際に、数値にわずかな違いを持たせて、各メンバーの計算結果を統計的に処理することをアンサンブル予報と呼んでいます。そして、各メンバーの予想の平均の精度の方が個々のメンバーの予想よりも精度が良いといわれています。

今後、進路が定まってくると予報のブレ幅が小さくなるため、予報円も小さくなるということですね。今後も最新の情報を確認するようにしてください。