「地域のつながりを」 店主の本業は名古屋市職員

(スナックかくれんぼ店主・横井れいさん)
「顔の見える関係性とか、近い人と繋がることとかが、なかなか希薄になっていて、できていない。町にそんな拠点を作りたかった」

実は横井さんの本業は、名古屋市役所の地域振興課に勤める嘱託職員。

地域のつながりを強くするために思いついたのが、駄菓子屋さんだったといいます。

(名古屋市役所地域振興課・横井れいさん)
「地域のために何かしたいという思いもあるけれど、なかなかそのきっかけがない。そのきっかけづくりの一環として、何か自分でやれるものはないかと思った時に、駄菓子屋さんをやってみようと」

商店街のどこかに”かくれんぼ”中 楽しんで探して

次の木曜日。内田橋商店街に行ってみると、以前の旧コインランドリーには店がなくなっていました。

入口には「かくれんぼ中 内田橋商店街の中を探してみてね」と書かれた張り紙が。

子どもたちは、駄菓子屋さんを探して商店街の中を歩き回ります。捜索開始から5分後、駄菓子屋さんを発見!

この日は、かつて洋服店だった空き店舗の中でした。昔、どんな店があったのかを知ってもらい、地域に親しんでもらうのも横井さんの大きな狙いです。

(子ども)
「友達としかしゃべったことがないから、(大人と話せて)うれしい。れいちゃんは優しい」

(スナックかくれんぼ店主・横井れいさん)
「彼らが大きくなった時に『地域って楽しかったな』と思ってくれて、子どもたち自身が地域で楽しい事をしたいと思ってくれたら、すごくうれしいです」

商店街のどこかに現れては消える駄菓子屋さん。この夏、子どもたちを、お菓子とかくれんぼで楽しませています。