妊婦が新型コロナに感染してしまったら…。お腹の赤ちゃんへの影響が気になる「ワクチン接種」についての研究は。陽性妊婦の出産は「自然分娩か、帝王切開か」最新の話題を大阪公立大学大学院・城戸康年教授が解説しました。

―――妊婦の新型コロナ感染について、厚労省によりますと「妊娠後期に感染すると早産率が高まり、患者本人も一部は重症化するリスクがある」。また「感染した妊婦から胎児への感染はまれだと考えられている」などと報告されています。城戸教授によりますと「妊婦さんがワクチンを接種していない場合、子どものリスクも上がる」と言われているんですか?

(城戸康年教授)
はい。「元々お母さんが感染してしまうと、ワクチンのあるなしに関わらず、感染してしまうと、本人、お母さんも子どもも、リスクが高い。」中でお母さんがワクチンを打つと、本人もお子さんもリスクを下げることができる」というような報告はされています。
――それは、お腹の中にいる赤ちゃんですか?それとも産まれてからですか?

両方です。感染すると、例えば早産であれば、子どもにリスクが高い問題が起きるということですし、産まれた後も「ICUで集中治療が必要な状態になる率が、感染すると高くなるんですが、それがお母さんがワクチンを打っていると低くなりますよ」という報告が世界的にもあります。

―――先生の立場からするとやっぱり妊婦さんも積極的にワクチン接種をした方が良い?

特に妊娠後期だと、お母さんがワクチンを打つと、お母さんの中に免疫ができます。それが子どもに移行するんですね。なので、間接的に子どもを守ることにもつながります。元々そのワクチンだけではなくて、子どもに対してはお母さんの免疫が行って、産まれたばかりの子どもはそれで守られているんです。それがワクチンを打つことで、より子どもが守られるというふうになります。