金沢の玄関口、駅前の整備に向けた動きです。
更地のままになっている都ホテル跡地などの活用策について、金沢市は建築物の高さ制限を撤廃し、より柔軟な再開発を促す考えを示しました。

都ホテル跡地を含む金沢駅周辺は、都市計画法に基づき新たに建築物を建てる場合に、高さが60メートル以下に制限されています。

有識者らを集めて金沢市役所で、21日開かれた2回目の協議会では、金沢駅東から片町までのエリアを税制面などの優遇措置を受けられる「都市再生緊急整備地域」に指定するため、国に申請する素案が市から示されました。

「都市再生緊急整備地域」に指定されたのち、都ホテル跡地を所有する近鉄グループが提案した都市計画が認められれば、駅前の跡地は新たに「都市再生特別地区」となり、高さ制限に捉われない建築物を建てることができます。

また、会議では市民アンケートも公表され「集客力のある商業機能、「金沢の個性が感じられる芸術文化機能」を求める回答が多く寄せられました。

市は年内にも素案を取りまとめ、国に対し申請する見通しです。