『SASUKE』がオリンピック競技に

練習環境の確保の難しさもあるのか、競技人口は日本ではわずか50人、世界でも約1万5000人にとどまっている近代五種ですが、大きな変化が!

2028年のロサンゼルス五輪からは馬術がなくなり、人気番組『SASUKE』をベースとした障害物レース、「オブスタクルスポーツ」が採用されました。

今や世界165の国と地域で放送され、「ニンジャウォーリアー」の名で高視聴率をたたき出している『SASUKE』。

すでに海外でテスト大会が開催され、競技用のコースも決定しました。

スタートは、『SASUKE』でもおなじみの、内側に傾いた足場を交互に跳んで進んでいくエリア。さらに、初期の『SASUKE』にあった吊り輪を使ったエリアや、名物「そり立つ壁」もあります。

ルールは『SASUKE』とは少し違い、2人同時にスタートして走り切ったタイムを競う方式。各エリアで2回失敗した時点で失格となります。

馬術から障害物レースへの変更を、佐藤選手はどう受け止めているのでしょうか。

「近代五種」銀メダル 佐藤選手:
「馬たちも本当、家族のように一緒に頑張ってくれた相棒なので、もうお別れする機会も出てくるんだなと思うと結構悲しいけど、新競技は楽しみ、ワクワクがある」

自衛隊体育学校にも、これから専用の練習場を作る予定ですが、待ちきれずポールを組み立て「吊り輪」のトレーニング施設を作っちゃったとのこと。

すでに練習を始め、気づいたこともあるといいます。

「近代五種」銀メダル 佐藤選手:
「SASUKEのように自分の体重を支えるぐらいグッと掴むようなことは、近代五種ではやっていないので、選手村で同じ部屋になったスポーツクライミングの楢崎選手と安楽選手に体の使い方を教えてもらったりしたい」

さらに楢崎選手は、完全制覇している“サスケくん”こと森本裕介さんともつながりがあると聞いたそうで、「サスケくんというのも、すみません、おこがましいですけどサスケくんさん。サスケさんに教えてもらいたいなという気持ちもあります」

佐藤選手の新たなる挑戦は、もう始まっています。