「この先、逆走車有、注意」取るべき行動は

井上キャスター:
8月15日に栃木県の東北自動車道で、逆走した軽ワゴン車と乗用車が正面衝突しました。双方の運転手2人が死亡し、男の子(9)と女の子(7)が重傷を負いました。
この事故現場の近くを走行していた車のドライブレコーダーの映像を見ると、前を走る車が車線変更した後、奥から逆走した軽ワゴン車が迫り、約1秒で撮影していた車の横を通過しました。
ホランキャスター:
もし、前を走る車との車間距離がもっと近かったら対応できなかったかもしれません。想像していないので、向かって来ているという状況を理解するのにも、時間がかかりますよね。
井上キャスター:
逆走した軽ワゴン車は全くブレーキを踏んでいなく、むしろ加速して近づいてきているようにも見えます。
乗用車が時速90km出ていて、逆走した軽ワゴン車も時速90キロ出ている場合、例え50m離れていたとしても1秒で衝突することになります。

NEXCO東日本・中日本などでは、「この先、逆走車有、注意」と情報板に逆走車情報を出すことがあります。
逆走車情報をみたときは、NEXCO中日本の林さんによると、▼速度を落とす、▼前の車と車間距離を取る、▼左側車線を走行するようにしてほしいといいます。
追い越し車線に逆走車が来ることが多く、逆走車から見ると、左車線を自分が走っていると見えるので、追い越し車線を空けておく必要があるそうです。

カーナビなどでは逆走警告機能があり、逆走状態をGPSなどで検知します。画面と音声で危険運転の注意喚起をするそうです。
たとえ間違えて出口を通過しても、次の出口で申告すると、超過料金なしになることもあるので、出口を通過してもあせらないでください。
ホランキャスター:
ルールをもとに、逆走車があってもなくても日頃から左車線を走った方がいいと思います。やっておかないと、まさかの事故に巻き込まれてしまったら大変ですから。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
準備はできないにしても、「2日に1回は逆走がある」と統計が出ているので、「逆走車に遭遇することは不思議ではない」という意識を持つことも大事かもしれません。
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<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者
1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など