総裁選のやり方 変えられない?

南波キャスター:
そんな中で先陣を切って、8月19日に出馬表明をしたのは、小林鷹之前経済安保担当大臣です。まさに若手で40代です。11人の中では、小泉氏と小林氏だけが40代です。

【小林鷹之氏】
1999年:東京大学法務部卒業、大蔵省(現・財務省)入省
2012年:衆議院総選挙で初当選
2021年:初入閣

今回の出馬表明で、このような発言をしました。

小林鷹之 前経済安保担当大臣(出馬会見・8月19日)
「政治資金問題の本質は何か。国民の当たり前の感覚との乖離、順法精神の欠如、党のガバナンスの機能不全。改めるべきは改めて、不正には厳正に対処します。自民党は生まれ変われる」

一方で、SNS上では…

裏金問題&政治資金規正法改正の失敗。次期総裁はこれに取り組まないと」
まだ裏金問題が終わっていない。改めてこのことも問われなければならない」
「立候補が噂される人から、裏金問題に関する反省の弁が一切聞こえない。この問題に関する責任もしょって立ってください」

など、様々な声が上がっています。

井上キャスター:
小林氏は「第三者委員会の設置」にも言及しましたが、総裁選は決選投票になると実質、“国会議員の票”で決まる。そうすると、派閥がどうしても蔓延ってくる。この選挙のやり方自体は変えられないものなのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
全体の票数で一発で決めるべきという議論はあります。やはり最後は、国会議員が自分の地位を守りたいところがあるので、なかなかうまくいかないです。

いずれにしても、選挙で裏金議員は公認されるわけです。それをどうするかが、実は最大の争点だと思います。

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<プロフィール>
星浩さん

TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年