「3年の任期の中で何をするのか」

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
推薦人20人が必要で、かなりハードルが高いです。現時点では11人ですが、最終的には8~9人くらいには絞られてくるでしょう。

ホラン千秋キャスター:
形式上、派閥が解体されている中で、推薦人は集めやすくなっているのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
今までは派閥の縛りで「他の人の推薦人になるな」というのもありました。(“派閥なき総裁選”というのは)自民党の危機感の表れということだと思います。

一方で、旧来型の派閥とは言わないまでも、グループが集まり、多数派工作するのは全然残っています。派閥が解消されたから自民党が変わりつつあるというのは、ごまかされないようにした方がいいと思います。

井上貴博キャスター:
「次の総理にふさわしい人ランキング」などにランクインしていた人は、知名度があるが今までの自民党のイメージを強くまとっている、と考えると、今回は知名度がなくてもプラスに働く、あるいは「若手・女性」がポイントになるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
若手や女性の人たちがこれまで裏金問題などで、執行部と岸田総理をきちんと批判していたか。政治資金規正法改正が非常に生ぬるいことに対して独自の見解を表明していたか、かなり疑わしいので「若いからいい」「女性だからいい」にはあまり惑わされない方がいいと思います。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
かなり健康的な政治の表れなのかなと思っています。本来は、やはり中身だと思います。

岸田総理が不出馬会見のときに「真剣勝負での議論をしてほしい」と言いましたが、まさにここだと思うんですよ。

(推薦人)20人が集まるかどうか、プロセスとしてはありますが、どうやって自民党を変えていくのか。3年の任期の中で何をしてくれるのか、一番聞きたいです。

ホランキャスター:
ただ、私たちが直接選べるわけではないので、国民人気と党内人気が一致しないところもあるのが難しいですよね。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
いずれ10月・11月には、総選挙で国民の選択ということになります。ある意味、それの準決勝と思えばいいと思います。

政策についても、「ただ良いことだけ」はあり得ないので、その財源はどうするのか、きちんとこの間の論争で詰めてもらいたいです。