「嘉成が生まれてきた意味」 映画に託す思い
この日は、映画撮影。
アトリエで絵を描く嘉成さんにカメラが密着しました。
その様子を見つめる父・和徳さんにディレクターが聞きました。
ーカメラが近いけど、嘉成さんは緊張しませんか?

(和徳さん)
「大丈夫です。自分の世界の中に入って描いている。楽しんでいると思う。この環境を」
嘉成さんが出演する映画「青いライオン」は、嘉成さんの「これまで」と「今」がドキュメンタリーとドラマで描かれます。
ドラマは、嘉成さんの幼い頃を描きます。
2歳で自閉症と診断された嘉成さんは、母・有希子さんとともに懸命な療育の日々を過ごしますが、有希子さんは病に冒され40歳の若さでこの世を去りました。
有希子さん亡き後、療育のバトンを託された和徳さんは、画家としての才能を花開かせる嘉成さんに寄り添い、見守ってきました。
ー映画「青いライオン」を見る人に伝えたい思いは?
(和徳さん)
「障害があるとかないとかに関わらず、子育てに困っている保護者とか、何かに行き詰っている人に、自分だけじゃないんだぞっていう」

(和徳さん)
「もっともっと世の中にはいろんなことがあって、『嘉成くんががんばっているなら私もがんばろう』とか、そういうことを1人でも思ってくれたらこんないいいことはありません」
「息子も生まれてきた意味があります。家内もがんばってきた意味があります」
映画「青いライオン」は、2024年秋に公開予定です。














