
【柳亭市馬会長 追悼コメント全文】
81年間、第一線で活躍し続け、落語界を引っ張って来られた、金翁師匠のお姿は、後に続く我々の心の支えであり、誇りでした。古典、新作の区別無く、お客様に喜ばれる噺をする事を、第一に考えていました。人情噺から滑稽噺まで幅が広く、持ちネタの豊富さも、随一でした。ご自身の事のみならず、落語界の発展の為、数々の功労がありますが、中でも国立演芸場設立の際の尽力は、特筆すべきものです。「お笑い三人組」で一緒に活躍した、猫八先生の孫の小猫さんが来春、五代目猫八を襲名する時には、是非出演していただきたかったが、叶わず残念です。金翁師匠、本当に長い間、お疲れ様でした。最近まで、前座にまでも稽古をつけて下さいまして、有難うございました。師匠の教えは、みんなで受け継いでまいります。ごゆっくり、おやすみ下さい。
一般社団法人 落語協会
会長 柳亭市馬
【担当:芸能情報ステーション】