故人の御霊を精霊船に乗せて西方浄土に送る「精霊流し」。作った人も、見た人も生前の故人を思い出し感謝を伝えるーそんな個性豊かな船がことしも流されます。

白とゴールドがトレードマークの人でした。ちいさくてかわいい船。長崎の永遠のアイドル、響ローラさんを送る船です。ローラさんを慕う仲間たちの手で作られました。

歌って踊れる”ショウレストランローラパラダイス”を営みながら、数々のイベントやコンサートに出演し、”ローラ”の愛称で親しまれたローラさん。NBCでもその歌声を披露してくれました。

「人によってこう態度が変わらないっていうか、いつ会っても誰と会っても本当に同じような笑顔で接する方でしたね」

2020年に前立腺がんが判明。必ずステージに戻るという想いを原動力に闘病を続け、去年9月には、念願のステージに立ちました。

ステージを見た人:
「立ってるだけで奇跡だってお医者様からも言われてただんけど、全力で歌い切ったローラさん感動して涙がもう止まりませんでした。あの思い出は一生忘れないと思います。プロ魂、歌手魂を見せてもらいました」

奇跡のライブ。しかしこれが最後のステージとなり、4か月後に旅立ちました。明るく優しく、ファンやお客さまのことを一番に考えた響きローラさんでした。

「ローラパラダイスに行ったら、元気もらってきたっていう落ち込んでても。それとプラス、ローラさんの顔見たら、頑張らなきゃなって思った」

オリジナルの楽曲、”そして、響”と書かれたまっ白なお揃いのTシャツを着たローラさんのファンたちの手で西方浄土に送られます。